雪花

私がいる冷たい世界
広いこの場所には 私が一人

そこに 白く冷たい花が降ってきた
まるで桜の花びらが散るように
幻想的な粉雪は
一面を白く彩る


どこまでも続く雪景色

この白い世界のように
何もかもリセットできたら
よかったのに・・・

リセットしたこの世界は
いつかは溶け

元に戻ったこの世界は
いつかはまた白の世界になる

ならリセットしても無駄かもしれない
でも 少しはやり直せるかな?

“大丈夫”と自分に言い聞かせ
白の世界に足跡をつける
私が確かにいたことを

一歩一歩確認しながら―

頬を伝った一粒の涙が
小さな雪花となって
零れ落ちた

あとがき
先日私がいるところにも雪が降った、ということで雪をテーマに書き上げました。
人が真っ白い雪の上に足跡をつけるのは何故だと思いますか?
それは、私がつけた=私がいる、ということなのかも知れません。・・・微妙にどこからか引用していますが、あまり気にしないように・・・;
by 碧依
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