表の騒ぎに目が覚めたシャイン。
外を覗けば、よほど大変なことがあったのか、翼を駆使して天使が空を飛んでいる。
そう、ここは天空。
そして今日は平日。もちろん仕事がある。
時間は・・・・微妙に遅刻。
「やば・・・」
急いで支度する。
時間がないので朝ごはんはなし。
目覚めたばかりで空腹。
走る気力が起きないが、急がないと遅刻。
もうすぐ仕事場に着く。
猛ダッシュで道を走りぬけ、仕事場を目指す。
ドアをすばやく引き、中に入る。
「・・・っはようございます!」
時間は大丈夫かと時計を見る。
「おはよ〜シャイン。・・・3分遅刻!!」
「す・・・すいません」
ダメだったか・・・。怒られる・・・。
この人(女)の怒る時の勢いはすごいからなぁ・・・・
「ま、今日は特別に許してあげる♪むしろ褒めていいくらい」
「え?」
「シャインー、お前今日何の日か知ってるか?」
今日・・・?そういえば忙しくて考えなかったけど・・・
「あ、バレンタイン??」
「正解だぁぁ!!ちくしょーーー!!」
「!!??」
「この幸せ者め!うわあぁぁ!!」
叫びたいだけ叫ぶと、同じ職場に働いているその男はどこかに走っていった。
「あの・・・何かありましたか?」
「何かじゃないわよ。見てよコレ」
と、仕事で使うシャインのロッカーを開けると、大量の包み袋や箱が入っていた。
そしてそれだけでなく、別のところに置いておいた大きな袋の中にも、似たようなものがいくつも入っていた。
「コレ、みーんなシャイン宛よ。さっきまで女の子達がいてすごかったんだからね。
ちゃーんと持って帰ってよね」
・・・・・・コレ・・・・全部って・・・・
いっぱいもらったなーって範囲じゃないんですけど・・・
嬉しいような・・・悲しいような?
とりあえず持って帰ったはいいが、途中でウェイスに嫌味(?)を言われたり、
友達にプレゼントを取られたりとシャインにとっては散々な1日になった。
残りは・・・まだかなりある。
捨てるわけにはいかないし・・・・・どうしよう・・・
やっぱ、食べるのか??
夕日をバックに、重い足取りで家へと向かう。
彼の家のポストの中に一つのプレゼントがあり、一緒にあるカードを見て顔を赤くするというのは・・・
また別の話。